当事務所では藤沢市・鎌倉市を中心に相続のご相談を沢山いただいております。
相続は1つ1つのケースでそれぞれ進め方や注意点が異なっていたりと一筋縄ではいなかいことが多いです。
遺産分割協議がまとまりかけた矢先に、想定外の財産が見つかるということも珍しくありません。
今回は、遠方(青森)にある「見知らぬ土地」の権利証が見つかったAさんの事例をもとに、本人確認の調査方法について解説します。
相談の状況
亡くなったXさん(被相続人)の相続人は3名でしたが、話し合いの結果、長男である依頼者Aさんがすべての財産を相続することで話がまとまっていました。
ところがその後、遺品の中から 「青森県の土地の権利証」 が発見されたのです。
内容を確認すると、確かに父Xさんの名前が記載されています。
しかし、記載されている住所がAさんの知る父の住所とは異なっていました。
「父が青森に土地を持っていたなんて聞いたことがない」 「同姓同名の別人の土地ではないか?」
もし別人のものであれば手続きは不要ですが、父のものであれば相続財産として手続きが必要です。
Aさんは真偽を確かめるべく、当プラザへ相談にいらっしゃいました。
当プラザからの回答とお手伝い
結論:過去の住所を遡ることで、Xさんの土地と判明 調査の結果、この土地は間違いなくXさんが過去に所有していたものであることが判明しました。
「名前は同じだが住所が違う」という疑問を解決するために、当プラザでは以下のステップで調査を行いました。
1. 「名寄帳(なよせちょう)」の取得
まず、その土地がある市区町村(今回は青森の役所)の税務課に対し、 「名寄帳」 という書類を請求します。これは、その人がその自治体内で所有している不動産の一覧表のようなものです。
2. 住所の履歴をつなげる
名寄帳を請求するには、「権利証に書かれている住所」と「現在のXさんの住所(最後の住所)」が同一人物であることを証明しなければなりません。
そこで、住所の履歴を証明するために以下の書類を調査します。
住民票(除票): 前住所が記載されているため、一つ前の住所まではすぐにわかります。
戸籍の附票(ふひょう)など: 住民票の記載よりもさらに昔の住所を調べる場合、本籍地入りの住民票から戸籍を辿り、住所の移り変わりが記録された「戸籍の附票」などを読み解きます。
このように、現在の住所から過去へ過去へと遡り、権利証の住所と一致する記録を見つけ出します。
3. 同一人物であることの確定
調査の結果、Xさんが過去にその住所に住んでいた事実が確認できました。 「取り寄せた名寄帳の記載」と「手元の権利証」が一致したことで、この土地は間違いなくXさんの遺産であることが確定し、無事に相続手続きを進めることができました。
古い権利証が出てきたらお気を付けください
見知らぬ土地の古い権利証が出てきた場合、「住所が違うから関係ないだろう」と自己判断して放置してしまうのは危険です。後になって固定資産税の通知が届いたり、数次相続(相続人が亡くなり権利関係が複雑になること)の原因になったりすることがあります。
しかし、古い住所を個人で遡って調査するのは、役所とのやり取りも多く、非常に根気のいる作業です。
「この権利証、本当にうちの関係のもの?」 そんな疑問をお持ちの場合は、当プラザにて調査・アドバイスをさせていただきます。
遠慮なく無料相談をご予約ください。
この記事を担当した司法書士

トラスティ藤沢司法事務所
代表
山脇和実
- 保有資格
司法書士、宅地建物取引士
- 専門分野
-
相続・遺言・生前対策・民事信託・不動産売買
- 経歴
-
司法書士事務所での10年の経験を経て独立し、トラスティ藤沢司法事務所の代表を務める。「相続は、亡くなった方の思いを推し量ろう」、「相続は、和をもって尊しとなすが大事」、「完全無欠な平等は不可能、遺産分けは互譲が必要」をモットーに、依頼者の内にある悩み要望を推し量り、顧客満足に繋がるよう努めている。また、勤務時代を含めて担当した相続・売買案件は3000件以上に上り、相談者からの信頼も厚い。
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