当事務所では遺産相続についての無料相談を実施しています。
藤沢市を中心に神奈川県全域から沢山のご相談をいただいていますので、遺産相続について少しでもお困りの方は是非お気軽にお問い合わせください。
今回は母の相続が発生したが相続人が疎遠な姉妹であり、相続人間での話し合いが難しいというご相談についての解説事例を司法書士が解説します。
ご相談の背景・相談内容
相談者様は母親が亡くなってしまったため相続について相談をしたということで当事務所の無料相談をご利用いただきました。
相続人は自分と妹の二人だが不仲の為10年近く連絡を取り合っていないということでした。
相談者様の言い分は
「自分は長女だし母親は生前から親が死んだら自分に全て託すと言っていた。そんな話を母はしていたが、妹にも平等にわけたい。しかし妹に母の遺産について聞いても、口頭でしか教えてないため不信感がある。もしかしたら妹が母の財産を隠している可能性がある。」
ということでした。
しかし相談者様の妹様の言い分は
「私が母親の面倒を見ていた、お金も全て自分が管理していたしどれだけの預貯金があるかは分かっている。姉は母の生前に何もしていないが、自分は面倒を見ていたため、母の遺産を多くもらうのは当たり前だ。」
ということでした。
このようなお互いの言い分もありご相談者様と妹様は10年近く疎遠になっているとのことでした。
このようなケースでの相続手続きの進め方
実はこのような不仲なケースは割と多い案件になります。
・財産の開示をしてくれなく不明確
・妹(弟)だからと、一方的に決められてしまう
・仲の良い姉妹でも、自分が面倒を主に見ていた
など色々な事で相続人間で不信感を持ち、そこから不仲になっていったり、間に配偶者がいたりすると更に色々言われてややこしくなったり等、様々な事が起こります。
このようなケースで司法書士はどちらか一方に付くと言う事はしません。
全相続人に中立な立場で平等に話を聞き、お互いが納得のいくように致します。
一度亀裂が入ってしまった関係は悲しいですが血の繋がりがある方が修復が難しいように思います。
しかしながら、相続の問題は残された遺産をお互い取得する権利もあります。
そして、不仲でも手続きを進めるためには相続人全員の同意が必要になります。
そのため、誰かを外して進めるという事ができず、全員が同意し、乗り越えなければいけない問題でもあります。
しかし今回のケースのように、どう、分けるか、誰が手続きを進めていくのか決めないといけないが、お互い顔を合わせたくない、話もしたくないという場合もあります。
そのようなケースでは司法書士が間に入り、話し合いについても顔を合わせないようにし、お互いの言い分を伺わせていただき相続人全員が同意できるように進めさせていただきます。
当プラザのお手伝い
最初はやはりお互い感傷的になってしまっていますが何度もお話を伺ってしっかりとした信頼関係を築き感傷論ではない話をしていただけるよう努めさせていただきました。
相続手続きとしては財産調査をし、持っている全ての銀行の取引履歴を取りました。
昔に大金をおろして他の口座に移動していないか、もしおろしていたらそのお金の行方はどうなっているのかを調査します。
この手続きで一方の相続人しか知らない事がないようにしっかり調べて開示します。
その後の遺産分割協議、説明も全て別々で実施し私達が間に入り、双方の言い分、希望をお伺いしました。
(相続手続きの全体の流れはコチラからご確認ください)
今回のケースでのこのように双方が納得するまで丁寧に説明、調査をし、最終的に納得のいく分け方にて無事に遺産分割協議が終わり遺産相続の手続きを完了することができました。
この記事を担当した司法書士
トラスティ藤沢司法事務所
代表
山脇和実
- 保有資格
司法書士、宅地建物取引士
- 専門分野
-
相続・遺言・生前対策・民事信託・不動産売買
- 経歴
-
司法書士事務所での10年の経験を経て独立し、トラスティ藤沢司法事務所の代表を務める。「相続は、亡くなった方の思いを推し量ろう」、「相続は、和をもって尊しとなすが大事」、「完全無欠な平等は不可能、遺産分けは互譲が必要」をモットーに、依頼者の内にある悩み要望を推し量り、顧客満足に繋がるよう努めている。また、勤務時代を含めて担当した相続・売買案件は3000件以上に上り、相談者からの信頼も厚い。
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