顔も知らない母の相続財産調査を行ったケース/藤沢市

状況

母が死亡し、唯一の相続人である息子(55歳)の自宅へ、母が生前居住していたマンション管理組合から、1通の督促状が内容証明郵便で届きました。そこには、母は、管理費等を多額に滞納したまま、3年前に亡くなっており、相続人である息子に支払ってもらいたいと書かれておりました。

息子は、2歳の時に父母が離婚し、それ以来母とは一度も会っていないため、母の顔を知りません。このため、当然ながら、生前どこで何をしていたかも全く知りませんでした。 息子は、督促状を送ってきたマンション管理組合に問い合わせたところ、母の管理費・修繕費の滞納分を支払って貰いたい、もし、既に相続放棄しているのであれば、管理組合が相続財産管理人選任手続きを家庭裁判所にするために、相続放棄受理証明書を送付してほしいとのことでした。

息子にとっては、3年前に実母が亡くなったという事実さえ初耳であり、また、当然のように相続放棄の手続きのことを言及する内容に、大いに不信感を抱き、当事務所へ相談のため来訪されました。

当プラザの提案&お手伝い

息子の「相続放棄するか否かは、相続財産の調査を綿密にした上で、自分で判断したい」という強いご希望を受け、以下の相続財産調査を提案しました。

①主要金融機関・母の最後の住所地、前住所地の地方金融機関への取引照会  

②全国銀行協会、CIC、JICCの各信用情報機関へ、借金の有無を照会  

③住所地の自治体への滞納税等照会・国税の滞納状況の照会  

④居住していたマンションの登記事項を確認し、現地調査・管理費等の滞納状況の調査  

⑤マンションの査定を不動産業者へ依頼  

⑥マンションを担保に金融機関からお金を借りていたので、その残債務の調査 調査が長期に渡ることが予想されたため、家庭裁判所へ申立てを行い、本来なら3ヶ月である相続承認/放棄の熟慮期間伸長申立から着手し、熟慮期間をもう6ヶ月伸長申請。

その後、

①問合せをした20以上の金融機関のうち、5行で延べ8つの口座が確認され、預貯金があることが分かりました。

②カードローンの債務があることが分かりました。

③固定資産税、市県民税の滞納があることが分かりました。

④マンションの現地調査の結果、管理費等の滞納状況が分かりました。

⑤現地調査の結果を不動産業者に送り査定してもらい、マンションの価格が分かりました。

⑥担保付きの債務の額が分かりました。

以上の調査の結果、プラス財産が借金等のマイナス財産を上回ることが分かりました。

戸籍謄本を取得し、相続を受けるべき人が誰になるのか調査しました。

結果

プラス財産が借金等のマイナス財産を上回っていたので、相続放棄せず、相続することになりました。

相続登記を済ませた後、当職の方で、マンションの買主を探しました。無事買主が見つかったので、マンションの売買契約は、息子に代わって当職が行いました。その後無事売買代金が振り込まれたので、母の債務を弁済し、残金を息子に配当することができ、すべての精算が完了しました。

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